
内視鏡手術は大きく2つに分けられます。まず1つは、上部・下部消化管内視鏡(いわゆる胃カメラ、大腸カメラ)や気管支鏡、膀胱鏡・尿管鏡、子宮鏡などを用いて、病変を切除したり、症状を和らげるための処置をしたりする内視鏡治療です。口や肛門、尿道、子宮から内視鏡を挿入して治療を行います。
もうひとつは、内視鏡外科手術(腹腔鏡手術・胸腔鏡手術)です。身体(主に臍)に12mmの孔をあけ、内視鏡を挿入して手術部位の様子をモニターで確認しながら、小さな孔(5~12mm)から入れた器具で手術を行う方法です。非常に高精度なスコープを通して体内を確認するため、顕微鏡をのぞきながら手術をしているともいえ、従来の開腹手術よりも出血量の少ない精緻な手術が可能です。メリットとして、①手術の傷が小さい、②術後の痛みが軽減され、回復が早い、③入院期間が短く、日常生活への復帰が早いなどが挙げられます。
内視鏡手術に関しては全例「日本内視鏡外科学会技術認定医」が執刀(もしくは指導的助手)しています。他院で年齢や合併症を理由に手術を断られたり、開腹手術を勧められた方も当センターに一度ご相談下さい。
